映画評:『8人の女たち』オゾン監督

- 8人の女たち デラックス版
- カトリーヌ・ドヌーヴ エマニュエル・ベアール イザベル・ユペール
- ジェネオン エンタテインメント 2003-07-21
- おすすめ平均

私は好き
果てしない女のエゴ
えらいこっちゃ
アンバランスなバランス
とても不思議な変わった作品
by G-Tools , 2008/02/28
(ソーシャルコミュニティサイトmixiで書いたレビューからの転記です)
レビューを書こうと思って「8人の女たち」で検索かけたら、アダルトDVDがたくさん出てきた。mixiってこんなに性的だったかとびっくりした。ためしに「女」で検索をかけてみても、アダルトDVDばかりがヒットしてきた。mixiの検索エンジン設定を見ても、「女」の扱いが男に比べて不当なことがわかるのだけれど、この映画をみて最初はフランス映画ぽくない雰囲気だと思った。オゾンってこんな作風だったっけ? この後続けてみた彼の『スイミングプール』はもろ伝統的フランス映画の雰囲気があったので、この作品は特別なお祭りなんだろうと思った。「オーシャンズ11」のパクリっぽい作りだし。
しかし、見終わった後よくよくストーリーを振り返ってみると、脚本は実にフランス映画的というか、多分アメリカやイギリスや日本の映画では、同じことをテーマにして作品を書けといっても、ここまで複雑というかアンモラルにはならない気がする。虚構といっても、日本人の脚本家には書けない、というか想像できない人間関係のあり方だと思う。日本には儒教の伝統があるし、アメリカにはプロテスタントの倫理があるし、イギリスにはヴィクトリア朝時代のしめつけがある。カトリックが主流のフランスほどには性に奔放になれない。日本的な湿り気の多いどろどろ性より、え、マルセルそこまでやってるのという、プロヴァンスの香り的開放性を感じる。
上質の恋愛小説は、ありえない人間関係を描く。多くのフランス文学は、常識と慣習でがんじがらめになった人間関係から、世界中の読者を開放してくれた。
- [2008/02/28 23:32]
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