映画評『トランスフォーマー』

- トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション
- シャイア・ラブーフ マイケル・ベイ タイリース・ギブソン
- パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2007-12-19
- おすすめ平均

兵器的なリアルロボットを想像したのにイメージが違う
これほんとにおもしろい??
目がぐるぐる
映像スゴい
現代の映像技術に、そりゃ圧巻される。
by G-Tools , 2008/04/13
ハリウッドのアクション大作なんて見るのは、久々だ。同時多発テロ勃発以来久々。ただ、「トランスフォーマー」は宣伝で、ロボットが変形するシーンを見ただけで、絶対みたいと思っていた。ちょうど小学生の頃、テレビで『トランスフォーマー』のアニメが放送されていたし、コンボイとかおもちゃも買っていたし、CGが今までにないレベルにあったので、見たいと思った。
内容は子ども向け、親子向けの娯楽大作。ただ、日本のそうしたものと違い、かかっているお金の量が半端ではないというのはいたる場面で理解できた。政府機関のシーンや、軍隊と自動車とCG混じるアクションシーンは、他のアクション映画と変わらない、金のかかりよう。本気の映像であるというのが、画面から伝わってくる。高校生の男が主人公で、彼の恋愛エピソードも映画の中で描かれる。これはアニメじゃなくて、ハリウッドの、親が見ても楽しめる本気の娯楽大作なんだと実感。高校の頃、『ジュラシック・パーク』や『スピード』の第一作を見て感動したのと同じくらい、娯楽大作というジャンルに久々に圧倒された。
CGで描かれるロボットの造型、変形、アクション、どれもすさまじくハイレベル。見ると確実に世界最高レベルだと思える。これはSFだ。なのに、CGがリアルすぎて、リアリズム作品なんだと思える。リアリズム作品は、現実社会にない、空想の事物は出さない。けれど、トランスフォームするロボットたちがリアルすぎるからか、これはリアリズムなんだ、目の前に写っているのは、リアルなロボットだと思えてしょうがない。CGで作り出せたんだから、数年後、必ず現実化すると思えてくる。あそこまで変形しなくても、同じ大きさのロボットを、見世物として、現実に出現させるくらいは、人類実現可能なんじゃないか。ああ、もうリアルとバーチャルリアルの境界がわからない。
昔のSFは、未来の科学技術を描いて、人類社会を警告するというメッセージを持っていた。80年代近くから、世界中のSFは、日本のアニメを含めて、メッセージ性、社会性を喪失し、ギミックなり、フェティッシュなり、ディティールを愛するようになった。社会について考える作品から、マシーン、技術、物語の美しさを賛美する作品への転換。現代はSF以外の文学全般、経済全般にこうした事象が当てはまる。メッセージ性からフィティッシュへ。社会性から幼児性へ。フェティッシュ、幼児性の中に、人類の希望を見出す作品の萌芽を待って。
- [2008/04/13 15:47]
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