書評『パブリッシャー出版に恋した男』
テレビに翻訳出版宣伝のため本人出演していたし、ノーベル賞作家を10人以上も担当していると聞いて、購入。文化や社会に貢献するより、売上至上主義になった出版業界に批判的な著者、みたいな紹介文が書かれているけれど、いやいや著者はお金ちゃっかり者。学生の頃とか、社会人なりたての頃とか、稼ごうと野心的にいろいろ動いている。ノーベル賞作家も金銭的野心とは無縁みたいなイメージあるけれど、一般の人より野心と意欲は絶倫だろう。
担当した作家とのやりとりが羅列的に出てくる。あんまり本にまとまりはない。興味のない作家が続くといやになるけれど、なんと、ポストモダン文学最大の作家、トマス・ピンチョンとの接触が書かれてあり、その部分は読んでいて、めちゃめちゃ興奮した。ピンチョンは全く人前に出ないことで有名。出ないからこそこんなに高名になったのか(世間的にはもちろん全然有名じゃないけど)、そんな性向、作品と関係ないのか、わからないけれど、ピンチョンって人と話すこともあるんだとわかって、嬉しかった。
- [2008/04/18 15:27]
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