書評:伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』念願の本屋大賞受賞作

- ゴールデンスランバー
- 伊坂 幸太郎
- 新潮社 2007-11-29
- おすすめ平均

たいへん(?)よくできました
冒頭はすごく
ビートルズの曲に乗せて・・・
一気読み確実
最高ではないと思う
by G-Tools , 2008/04/26
何回もノミネートされた、念願の本屋大賞受賞にふさわしい長編。極上の娯楽作品に『魔王』で垣間見せたような政治テーマも絡んで、伊坂節炸裂。多分小泉政権の頃は、こうしたテーマは人気出なかっただろう。世界恐慌になって、日本政府もさんざん批判される状況になったから、伊坂の姿勢も社会的に評価されるようになったんだと思う。テレビを始めとするマスコミと、国家権力に対する徹底的批判が描かれる。エンターテイメントなのにここまで批判しちゃったら、マスコミとか国とかににらまれるんじゃないのとひよってしまうけど、こうした挑発的作風が、本屋さんと読者に評価されたのが嬉しい。
マスコミと国家権力が徹底的に批判されるんだけど、逆に言うと、こんなのありえないから、権力者側にも赦されるというか、自由民主主義はやっぱり懐が深いと思う。それより何より、伊坂作品は毎回女性が魅力的でまいってしまう。小説的なヒロインじゃなく、普通の現代日本人っぽいノリと感覚を持った女性像。男性作家でこんな風に力の抜けた女性が描ける人はいないと思う。過度に理想的にならず、フィクションぽくない一般人の雰囲気なのに、なんだか魅力的。味があるという表現がぴったり。樋口さんが最高に魅力的。なんでここでこんな助言があるんだというご都合主義的展開が時々気になるけど、他の日本人作家の作品より断然面白い。
- [2008/04/25 23:47]
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