【文学・哲学エッセイ・サブカルチャー評論】7代後の孫への話Blog

I will not serve that in which I no longer believe, whether it call itself my home, my fatherland.

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書評:ウェイド『5万年前―このとき人類の壮大な旅が始まった』 

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5万年前―このとき人類の壮大な旅が始まった
ニコラス・ウェイド
イースト・プレス 2007-09
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人類の足跡10万年全史 5万年前に人類に何が起きたか?―意識のビッグバン 日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス 1078) 人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」 (講談社現代新書) DNAから見た日本人 (ちくま新書)

by G-Tools , 2008/08/03



ヒトゲノム計画の成果をもとに、原生人類の祖先集団の生態を綴った一般向け自然科学書。現生人類はアフリカ大陸に起原を持っており、たった150人の集団が、アフリカ大陸から世界中に向けて旅立った。ネアンデルタール人など先にアフリカ大陸から各地に散っていた古代人類と戦い勝利してきた現生人類。現在の全ての人のDNAは、5万年前アフリカ大陸出自の集団に帰属するという。

5万年前の生態分析よりも、その後の人類発展史の方が面白かった。一つの言語をみんなが話せば、便利そうなのに、何故多言語になり、方言が生まれるのか。言語は、仲間を見分けるキーになるという。自分たちと言葉遣いがちょっとでも違えば、敵。言語が一つになることはこれからもないだろうと思えた。

宗教も言語同様、人間集団を統合し、かつ敵の集団を見分けるキーになる。自分たちと同じ神を信仰していなければ、彼は集団にとって異質であり、敵としてマークする対象になる。故に宗教が一つになることもまた難しいと思える。
[ 2008/08/03 20:15 ] 書評(自然科学) | TB(0) | CM(0)
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