【文学・哲学エッセイ・サブカルチャー評論】7代後の孫への話Blog

I will not serve that in which I no longer believe, whether it call itself my home, my fatherland.

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TV評:日本テレビ開局55年記念番組『タモリ教授のハテナの殿堂?』前世がリモコン、ユーミンのモノマネ 

11月29日(土)21時より日本テレビ系列で『タモリ教授のハテナの殿堂?』が放送された。この番組は、3夜連続放送される日本テレビ開局55年記念番組の一つである。(ちなみに28日夜は明石家さんま、29日夜はタモリ、30日夜はビートたけしがMCをつとめる)。

タモリの姿を日本テレビで見るのは、記憶にないので新鮮だった。 内容は、視聴者からの?(ハテナ)を募集し、それに答えるアカデミックバラエティ番組。出演は爆笑問題、新垣結衣、ベッキー、養老孟司、上地雄輔、糸井重里、茂木健一郎、次長・課長の河本など。

爆笑問題のニッポンの教養早稲田スペシャルを見てから、すっかり早稲田の在野精神ブームにつかっている現在の私にとって、早稲田OBタモリが司会を勤めるこの番組は、早稲田の在野精神がそのままテレビ番組化したものに思えた。アカデミックな事柄を語るのに、バラエティの枠組を用いる。たえず悪ふざけと知識が同居している。『バカの壁』の著者、養老孟司の隣に、おバカの代表上地雄輔が並ぶ。組み合わせの奇怪さは、早稲田的だった。

各部ごとに、会議の中で一番印象に残った言葉をタモリが決めるのだが、タモリはいつも、みんないろんなこと言ってて覚えてられないよと言う。選ばれるのは決まって本題とは関係ない、お笑いの観点から見て印象的な言葉だった。第一部では、河本の嫁が、銀座のホステスをやっていた時、みのもんたに指名されたというこぼれ話が、一番印象的な話に選ばれた。

第二部では、上地雄輔が千葉で有名な占い師にみてもらったら、あなたの前世はクーラーのリモコンだと言われたというこぼれ話が、選ばれた。前世が生命体でなく、クーラーのリモコンなんて許されるのか、最近の占いはそんな何でもありの受け狙いでよいのかと思ったけれど、有名な占い師の言葉なのだから、占いの擬似科学内では、前世がクーラーのリモコンでも許されるのだろう。

第三部、第四部では、清水ミチコが歌うユーミンのモノマネ曲「さよなら媚薬」が選ばれた。いろいろなユーミンの歌詞をつないで、自動で歌詞を作るコンピューターが作り出した曲「さよなら媚薬」に、清水ミチコがユーミンのモノマネをしながら、即興でメロディーをつけた。作詞作曲までユーミンのモノマネによって成り立っている完璧な偽装曲である。コンピューターが作ったものだから、一つ一つの言葉はユーミン的だけれど、意味のつながりからみるとおかしい曲だなと思っていたけれど、清水ミチコがピアノの弾き語りで歌ったら、ユーミン風の超癒しバラードになった。スタジオからは、まさかこんないい曲になるのかと、驚愕の拍手の嵐が起きた。

「泣きながらちぎったシャツを、100回きざんで媚薬をかける」。中島みゆき的な怖い歌詞だなと思ったが、「さよなら媚薬」のサビの一節、実は、ユーミンのとある曲の一節そのままを取ってきたものらしい。中島みゆきに比べて、スキーだサーフィンだとバブルなイメージがあるユーミンは、失恋ソングの女王でもあり、ユーミンの声が持つf/1ゆらぎは、癒し効果があるという。

見終わってみれば、確かに番組視聴中に身についたトリビアよりも、爆笑問題太田の暴言やこぼれ話などの方が面白かった。タモリはずっとトリビアをやっているのではないか。

在野精神はトリビアに宿る。

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[ 2008/11/30 13:32 ] テレビ評 | TB(0) | CM(0)
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